はじめちゃんの頭の中

ぼくの頭の中を少し覗いてみませんか?

きみとぼくは一筋の電流で繋がる。

日に何度も静電気を食らう。

 

 

 

ドアノブに手をかけた時、机の金属部分に触った時、パチッという音と共に指先に鋭い痛みが走る。

 


ぼくは、でんきタイプだ。

でんきタイプといえばピカチュウ

つまり、ぼく=ピカチュウの等式が成り立つ。

 

 

 

 


ピカチュウは両の頬に電気を溜めておくと言うが、ぼくはいつどこで帯電しているのだろうか。

もちろん、風船を下敷きで擦ったりとか、風船を脇で擦ったりとか、下敷きを脇で擦ったりとか(これは多分意味がない)、そんなことは一切していない。

ただ、確実に電気はぼくの体に蓄積され、解放の時をじっと待っている(暗喩)。

 

 

 

 


好きな子と映画館に行って、ちょっといい感じのシーンになって、ドキドキしながらその子の手に自分の手を重ねようとした瞬間、ぼくたちの間を静電気が駆け抜けた時…ぼくはこの力を恨むんだろうなぁ。

 

 

 

 


でも、そんな場面に直面することは恐らくない。

 

 

 

 

 

 

なぜなら、映画館には1人で行きたいから。

集中して映画が観たい。ただそれだけだ。

19歳男子大学生のそこにある生活。【散文】

お疲れ様!いきなりなんだけど、来週の土曜日暇?良さげなカフェ見つけたんだけど、一緒にどう?|

 

 

 

 

お疲れ様!いきなりなんだけど、来週の土曜日暇?|

 

 

 

 

お疲れ様!いきなりなんだけど、来週の土曜日暇?行ってみたいカフェがあるんだけど、よかったら一緒に|

 

 

 

 

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いきなりごめん!行ってみたいカフェがあって、|

 

 

 

 

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こんばんは。いきなりだけど、来週の土曜って暇?|

 

 

 

 

こんばんは。いきなり|

 

 

 

 

こんばんは。いきなりでごめん。来週の土曜って暇だったりしない?|

 

 

 

 

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あー、送れねー。

別れを告げるときはいつも寂しい。

ぼくは今日、ペーパードライバーを辞めた。

 

 

免許を取ってからの2年間、一度も運転をしなかったぼくが今日ついに車に乗ったのだ。しかも、隣に人を乗せて。

 

 

折角だから、と言ってわざわざお金を払い、高速道路を走った。窓から吹き込む風が冷たくて心地よかった。

 

大きな橋から見た青い海には日の光が反射してキラキラと輝いていた。

 

会話は弾んだ。使っている格安SIMがどうも調子が悪いらしい。大手キャリアを使っているぼくにできるアドバイスはなかったが、どうも会社を変える方向で検討するそうだ。その他にも趣味のこと、仕事のこと、たくさん話した。

 

一つ一つ、言葉を選んで丁寧に話す人だった。途中、口を滑らせて本音が垣間見えた瞬間があったが、かえって人間味があって好感が持てた。

 

 

往復で3時間ほどのドライブだったが、十分に楽しい時間を過ごすことができた。

 

 

 

 

 

だけど、別れは、案外あっけなかった。

 

 

車を降りて、ぼくは一言『お世話になりました。』と伝えた。

『気をつけて。』と短い返事が返ってきた。

 

 

きっと、もう二度と会えないと分かっていたんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、ペーパードライバー講習を受けに行っただけなんですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教習の先生、落ち着いていてわかりやすくていい先生でした。

そして時が止まる。

チェーン店じゃないお店が苦手だ。

具体的には、個人経営の飲食店や雑貨屋さんや服屋さんが苦手だ。

 

理由はおそらく、『経営者の顔が見えるから』だと思う。とにかく、プレッシャーを感じるのだ。

お店をやるということは、お店の維持のために、生活のために、稼ぎが必要になる。注文が入る必要があり、モノが売れる必要がある。

 

 

チェーン店の場合、従業員はいても、そこに経営者がいることはまずない。それに、ぼく以外にも多くの客がいる。

ぼくがモノを買わなくても、チェーンを展開している時点である程度経営はうまくいっているだろうし、他の客が十分にお金を落としてくれる。ぼくが背負う責任は軽い。

 

 

一方、個人経営のお店だとどうか。

ほぼ100%の確率で、経営者がそこにいる。ぼくが何かを買うことを期待して、レジの向こうからぼくの一挙手一投足をじっと見つめているのだ。

客の入りもまばらな店では、ぼくに課せられた責任はとてつもなく大きい。ぼくが1個500円の小物を買うか否かで、店主のその日の晩御飯のクオリティが変わってしまう。ひもじい思いをさせてしまう。

店に一歩足を踏み入れただけで、重圧で押し潰されそうになる。

 

だから、個人経営のお店が苦手だ。

 

 

 

ぼくは一人暮らしであまり自炊をしないので、コンビニの弁当や近所の飲食店で済ますことが殆どだ。

しかし、店のレパートリーは限られており、休日は特に飽きてくる。

それで、今日は意を決して近所の個人経営のラーメン屋さんに足を運んだ。

飲食店は、入ると決めた時点で何かを注文することが確定するので、比較的気が楽だ。行くと決めて仕舞えば、あとはもう何の問題もない。

 

店の外から中を見ると、店主が厨房で忙しそうにしており、カウンター席には数名の客がいた。

ガラガラ、と扉を開けて小さな声で『こんばんは〜』と言いながら店に入る。

声が小さすぎたのか、店主は気づかない。客もラーメンを食べている。

そういえば食券を買うんだった、と券売機を向こうとすると、後ろでガン!と扉が閉まった。

 

 

すると、客が一斉にこちらを振り返った。

 

 

バッチリと合う目。

感情のない、無機質な目。

 

どうして彼らはそんな目を向けたんだろうか。

彼らの神聖なコミュニティに土足で入り込んでしまったからだろうか。

まずい。やらかした。

 

身体は硬直し、動かなくなった。

一秒が何時間にも感じられ、その場から逃げ出したくなった。

 

幸い、店主が『いらっしゃい』と声をかけてくれたことで、時は再び流れはじめ、ぼくは食券を買うことができた。

 

 

こうしてまたひとつ、ぼくのトラウマが増えた。

やっぱり、ぼくはチェーン店が好きだ。

42歳会社員男性のそこにある生活。【散文】

しかしよ、俺たちも随分生きづらくなっちまった。

どこ行っても嫌な顔されちまう、たまったもんじゃねえよ、ったく。

 

そりゃな?人様に迷惑かけることはしちゃいけねえのは分かってるんだが。

別に、喫煙所で吸うくらい許してくれたっていいよな。そのための喫煙所なんだから。

わざわざ喫煙所失くしますって、なぁ。

 

そうそう。他人様の趣味に口出すなって話だよな。

 

…ってかよ、今年から受付に入ったあの若い子の口紅。

何とかなんねぇのかね、あの色。けばけばしくて見てらんねえわ。

21歳女子大生のそこにある生活。【散文】

もしもし?どうしたの急に。

 

元気だよ?え、なんかあった?

 

嘘だ、絶対なんかあったでしょ。

 

ホントに?ってか、彼氏とどうなの最近。

 

 

ほら、やっぱりなんかあったじゃん。

分かるんだあたし、そういうの。

 

いいよ、飲み行こ。明日空いてる?

 

おっけ。じゃ、いつもの駅で。

 

うん、また明日ね。

 

 

 

 

 

え?うん、そうだよ。

 

あはは、振ったのあんたでしょ?笑

あたし別に悪くないし。いいじゃん、そんなことは。どうでも。

 

いいから。ねえ、早く。続き。

缶コーヒーが鬱憤を晴らす。

今日、自販機で缶コーヒーを買ったときのこと。

 

電子決済でスマートにお金を払い、ズガン!という大きな音と共に落ちてきた缶コーヒーを取り出したら、缶がベコッと凹んでいました。

落ちてきた衝撃で凹んでいることはよくありますが、今日はいつにもまして凹んでいました。多分、自販機の中で盛大に怒られたんでしょうね。

 

ぼくは割と感情の起伏が少ないというか、普段あまり凹むことがないので、少しくらいこの缶コーヒーを見習うべきだなと思いながら蓋を開けました。

 

ぷしゅ、という音と共にコーヒーが少しだけ噴き出して、蓋を握っていた手のひらがコーヒーで濡れました。

 

 

いや、不満が溜まってたのかもしれないけど、ぼくに八つ当たりするのはやめてよ。